〜市場・体験・イベントで思い出づくり〜
高知県は、雄大な太平洋を望む絶景や澄み切った清流、歴史ある街並み、そして温かな人々に出会える旅先です。家族旅行では、ただ見るだけでなく、実際に体験し、味わい、触れ合えるスポットが豊富に揃っています。前編では自然や歴史を中心に8つの見どころをご紹介しましたが、後編となる今回は、高知らしさがより際立つスポットや季節を彩るイベント、そして地元グルメを存分に堪能できる場所をピックアップしました。
市場で食べ歩きを楽しんだり、洞窟探検でワクワクしたり、透き通る海で遊んだり──そんなシーンは、大人にとっては懐かしさを、子どもにとっては新しい発見を与えてくれます。また、イベントや祭りを旅程に組み込めば、その時期だけの特別な思い出ができます。さらに今回は、2泊3日で効率よく回れるモデルコースもご提案。高知初心者からリピーターまで、家族全員が笑顔になれる旅のヒントを詰め込みました。
安芸市立書道美術館
日本で初めての書道専門公立美術館。安芸市は江戸時代から書道が盛んな地で、この美術館では全国から集まった作品や地元ゆかりの書家の作品が展示されています。
子連れポイント:土曜日は小中高生の入館料が無料。書道体験コーナーもあり、親子で一緒に筆を持てます。
日曜市
全長約1kmに300店舗が並ぶ、高知の名物青空市。新鮮野菜や果物、手作りお菓子、木工品などが並びます。
子連れポイント:朝市は午前中が活気あり。子どもと一緒に食べ歩きするなら、名物いも天やところてんがおすすめ。ベビーカーはやや混雑するので抱っこ紐が便利。
龍河洞
高知県香美市にある「龍河洞(りゅうがどう)」は、日本三大鍾乳洞のひとつに数えられる、全長約4kmの大規模な洞窟です。国の天然記念物にも指定され、学術的価値が非常に高いスポットですが、観光用に整備されたエリアは約1kmと歩きやすく、所要時間はおよそ40分〜1時間。洞内は年間を通して気温が16℃前後と涼しく、夏の観光にも最適です。
ライトアップされた鍾乳石はまるで別世界。天井から垂れ下がる石筍や、つららのように伸びる鍾乳管、何千年もかけて形づくられた石柱など、自然の造形美が次々と現れます。中でも「神の壺」と呼ばれる場所には、古代人が壺を置いたまま鍾乳石に包まれたという神秘的な遺物が残されており、歴史と自然の融合を感じられます。洞内は照明があるとはいえ薄暗く、曲がりくねった通路や高低差もあります。探検気分を盛り上げるため、子どもには懐中電灯を持たせるのもおすすめ。観光コースのほかに、ヘルメットとつなぎを着て未公開エリアを進む「冒険コース」もあり、小学校高学年以上なら参加可能です(要予約)。泥や水しぶきで服が汚れるので、思いっきり体験したい子どもにはぴったり。
洞窟を出ると「龍河洞博物館」があり、洞窟で発見された土器や動物の化石などが展示されています。また、敷地内にはお土産店や飲食店もあり、ゆずジュースやご当地ソフトクリームを味わいながら休憩可能。
子連れポイント:観光コースは手すりや階段が整備されていますが、滑りやすい場所があるのでスニーカー必須。小さな子は抱っこ紐推奨。夏でも上着を持参すると快適です。洞窟探検後は、近くの公園やふれあい施設に寄ってのんびり過ごすのもおすすめ。
ゆずの森加工場(馬路村)
「ごっくん馬路村」で有名なゆず飲料の製造過程を見学できる施設。ゆずの香りに包まれながら、瓶詰めや箱詰めの様子を間近で見られます。
子連れポイント:予約不要&無料。試飲コーナーでは子どもでも飲みやすい甘みのあるジュースが楽しめます。
ひろめ市場
高知市の中心部にある「ひろめ市場」は、地元グルメとお土産が一堂に集まる観光名所。平成10年のオープン以来、観光客だけでなく地元の人々にも愛される交流の場になっています。市場の中は屋内型で、約60店舗がぎっしりと並び、フードコートのように自由に好きなお店から料理を選び、テーブルで食べられるのが特徴です。名物のカツオのたたきはもちろん、うつぼの唐揚げや四万十ポークの串焼き、鯨の竜田揚げなど、他ではなかなか味わえない土佐の料理が目白押し。子ども向けにはうどん、ラーメン、唐揚げ、アイスクリンなども充実しているので、家族全員が好きなものを見つけられます。さらに市場内にはパン屋やスイーツ店、地元クラフトビールやジュースの販売もあり、食後のおやつやドリンクまで完結。
市場は「よさこい広場」「お城下広場」など複数のゾーンに分かれており、歩いて回るだけでも楽しい雰囲気。土産物店では芋けんぴや柚子製品、龍馬グッズなど高知らしい商品がずらり。地方発送もできるので、旅行中にまとめて購入して送ってしまえば荷物もかさばりません。
子連れポイント:ベビーチェアや授乳室が整備され、ベビーカーでも通れる通路幅があります。混雑時は席の確保が難しいため、昼食なら開店直後、夕食なら早めの時間がおすすめ。市場のにぎやかな雰囲気は子どもにとっても新鮮で、目の前で焼かれるカツオや串焼きの香りに食欲もアップします。
わんぱーくこうち
高知市にある「わんぱーくこうち」は、動物園と遊園地、公園が一体になった入園無料の総合レジャー施設です。市街地から車で15分ほどとアクセスが良く、気軽に立ち寄れるファミリー向けスポットとして地元でも人気。園内の「アニマルランド」では、ライオンやカピバラ、フラミンゴなど約90種の動物たちが暮らしています。特にカメとのふれあいコーナーは小さな子どもにも大人気で、近くでじっくり観察できます。「プレイランド」には観覧車やメリーゴーランド、ゴーカートなど20種類ほどのアトラクションがあり、どれも手頃な料金(100〜300円程度)で楽しめます。小さな子どもでも安心して乗れる遊具が多く、兄弟姉妹で一緒に遊べるのも魅力。
公園エリアには水辺散策路や芝生広場、アスレチック遊具もあり、レジャーシートを広げてピクニックをする家族も多く見られます。春や秋の気候の良い時期は、お弁当を持参して一日中のんびり過ごすのもおすすめ。
子連れポイント:園内はベビーカーでの移動もスムーズ。トイレにはおむつ替え台があり、授乳スペースも完備。動物エリアと遊具エリアを行き来できるので、年齢の違う子どもがいても一緒に楽しめます。
柏島
高知県の南西端、幡多郡大月町にある柏島は、「海の宝石箱」と呼ばれるほど透明度の高い海で有名な小さな島です。本土からは二本の橋で繋がっており、車で気軽にアクセスできます。周囲わずか4kmの小島に400人ほどが暮らし、ゆったりとした時間が流れる風景は、まさに南国の隠れ家のよう。柏島最大の魅力は、その驚くべき透明度。海面から数メートル下の海底までくっきりと見えるため、まるで船が宙に浮いているように見える光景は、多くの旅行者を魅了してきました。海中には世界的にも珍しい多様な魚種が生息し、熱帯魚のようなカラフルな魚やサンゴが観察できます。そのため、ダイビングスポットとしても世界的に有名で、国内外からダイバーが集まります。
とはいえ、ダイビング経験がなくても柏島の海は楽しめます。浅瀬での海水浴やシュノーケリング、砂浜での貝殻拾いなど、子どもと一緒に安全に遊べるエリアも多くあります。近年はSUP(スタンドアップパドルボード)やシーカヤックのレンタルも増えており、家族で海上散歩を楽しむことも可能です。
島内や周辺には民宿やペンション、キャンプ場も点在しており、海辺に近い宿からは朝日や夕日を望む絶景が堪能できます。地元の食堂では、新鮮な魚料理や郷土料理が味わえ、夏場は観光と合わせてグルメも楽しめます。
子連れポイント:
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夏場は日差しが強く、日陰が少ないため、テントやパラソルは必須。
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浅瀬もありますが、潮の流れが早い場所もあるので、子どもには必ずライフジャケットを着用させましょう。
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海遊びの後は近くの温泉施設やシャワーを利用できる場所があるので便利。
柏島は、ただ海を眺めるだけでも心が癒される場所。家族で一日中過ごすのも良し、ドライブの途中に立ち寄るのも良し。高知旅行の中でも特に「夏のハイライト」になるスポットです。
高知の年間イベント(家族向け)
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南国土佐皿鉢祭(3月)
大皿に盛られた皿鉢料理を展示。見学後は周辺の飲食店で本物を味わえます。 -
高知市納涼花火大会(8月)
鏡川沿いで開催。事前予約席なら混雑を避けられ、家族でゆったり鑑賞可能。 -
よさこい祭り(8月)
18,000人が参加する大イベント。飛び入り参加できる会場もあり、親子で踊れます。 -
龍馬まつり(11月)
クイズラリーや体験ワークショップなど、子ども向け催しも多い秋の恒例イベント。
家族で楽しむ!高知のおすすめグルメ(後編)
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土佐料理 司 高知本店
老舗の郷土料理店で皿鉢料理やカツオのたたきが味わえます。座敷席・キッズ食器あり。 -
グドラック(南国市)
大型レストランで和洋中の豊富なメニュー。キッズプレートやパフェも人気。 -
レストラン トレタ
四万十ポークや土佐和牛など地元食材を使用。子ども向けハンバーグランチあり。 -
高知アイスカフェ(仁淀川沿い)
川を眺めながらご当地アイスやスイーツが楽しめるカフェ。キッズ向けドリンクあり。 -
カフェ&レストラン マンテンノホシ(桂浜)
太平洋を一望しながら食事できるロケーション。パスタ・スイーツ・キッズメニュー充実。
モデルコース:2泊3日で高知を満喫
1日目(足摺エリア)
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朝:高知市出発 → 足摺岬(展望台・遊歩道散策)
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昼:足摺海洋館SATOUMI(海の生き物350種)
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夕方:足摺温泉郷のホテル泊(夕食に皿鉢料理)
2日目(四万十・中村エリア)
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朝:四万十川沈下橋見学
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午前:カヌー・SUP体験
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昼:地元食堂で川エビ料理
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午後:中村の小京都散策
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夜:高知市内ホテル泊
3日目(市内観光)
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朝:日曜市で食べ歩き&お土産購入
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午前:高知城・坂本龍馬記念館見学
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昼:ひろめ市場でランチ
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午後:桂浜水族館、仁淀川でカフェタイム
まとめ
後編でご紹介したスポットは、どれも高知の多彩な魅力を体感できる場所ばかりです。朝市で地元の人と触れ合いながら食べ歩きを楽しみ、龍河洞で地底の神秘に触れ、ゆずの森加工場で香り豊かなジュースの製造を見学。ひろめ市場では高知名物を一度に味わい、わんぱーくこうちでは動物や遊具で子どもと一緒に遊び、柏島の透明な海で思いっきりはしゃぐ──そんな一日一日が、旅のアルバムを色鮮やかに彩ってくれるはずです。
また、年間を通して開催される祭りやイベントを組み合わせることで、同じ高知でも訪れる季節によって全く違う表情が楽しめます。春は皿鉢祭で豪快な料理を堪能し、夏は花火大会やよさこい祭りで熱気に包まれ、秋は龍馬まつりで歴史を感じ、冬は澄んだ空気の中で静かな観光を満喫。
2泊3日のモデルコースを参考にすれば、初めての方でも効率よく回ることができ、無理のないスケジュールで家族みんながリラックスして過ごせます。高知は、訪れるたびに新しい発見と笑顔をくれる場所。次の休日は、ぜひ家族で高知の旅に出かけてみませんか?


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