広島市内から車で約40分、電車でもアクセスしやすい「呉(くれ)」は、家族でのお出かけにぴったりの港町。海と歴史をテーマにしたミュージアムが立ち並び、子どもたちがワクワクする展示がいっぱいです。かつて戦艦「大和」が建造された歴史を学べる場所であり、同時に現代の海上自衛隊の技術や生活に触れられる体験型の観光地でもあります。
さらに、ご当地グルメの「呉冷麺」や「海軍カレー」など、味覚も満足。今回は、家族で1日楽しめるモデルコースと共に、呉の魅力をたっぷりとご紹介します!
見どころたっぷり!家族で行きたい呉の観光スポット
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
巨大な10分の1スケールの戦艦「大和」が目を引く「大和ミュージアム」は、呉の歴史と海軍の技術を知ることができるスポットです。
子どもたちにも人気なのは、実際の魚雷や戦闘機が展示されているゾーン。船の仕組みを学べる科学展示室もあり、親子で楽しみながら学べます。
・住所:広島県呉市宝町5-20
・営業時間:9:00~18:00(最終入館17:30)
・休館日:火曜(祝日の場合は翌日)
海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)
潜水艦がそのまま陸に展示された「てつのくじら館」は、子どもに大人気。なんと実際に使用されていた本物の潜水艦の中に入って探検できます。
艦内のベッドやトイレ、操縦席などが見学でき、艦での暮らしぶりをリアルに体感。ここも入館無料で、気軽に立ち寄れるのが魅力です。
・住所:広島県呉市宝町5-32
・開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
・休館日:火曜(祝日の場合は翌日)
呉湾クルーズ(軍港めぐり)
時間に余裕があれば「呉湾クルーズ」もぜひ体験してみましょう。造船所や停泊中の護衛艦を海から間近に見られるこのクルーズは、子どもたちにとって忘れられない冒険に。天候が良ければ潮風を感じながら、非日常な時間を楽しめます。双眼鏡を持って行くとさらに楽しいですよ。
・乗り場:呉中央桟橋ターミナル
・所要時間:約30分〜45分
・料金:大人1,500円、子ども500円
家族向けモデルコース(日帰りプラン)
| 時間帯 | 行動内容 |
|---|---|
| 10:00 | 呉駅に到着、徒歩で大和ミュージアムへ |
| 10:15 | 大和ミュージアム見学(約90分) |
| 12:00 | ランチ:呉冷麺や海軍カレーを味わえる地元食堂へ |
| 13:30 | てつのくじら館を見学(約60分) |
| 15:00 | 呉湾クルーズへ乗船(約45分) |
| 16:30 | 呉駅へ戻る、途中でお土産ショップに立ち寄り |
| 17:00 | 解散、広島市内へ帰路へ |
呉グルメでお腹も大満足!
呉冷麺(くれれいめん)
もっちりした太麺に、甘辛ダレと酢が効いたスープがよく絡む「呉冷麺」は、呉の定番B級グルメ。子どもでも食べやすいまろやかな味わいで、暑い時期にぴったりです。
発祥といわれる「珍来軒」は行列必至の人気店。ピリ辛が苦手な方は辛さ控えめのオーダーも可能ですよ。
海軍カレー
「海軍では金曜日にカレーを食べる」という習慣にちなんで生まれたのが、呉の「海軍カレー」。
牛肉たっぷりの濃厚なカレーは、どこか懐かしい味。カフェ・シーガルなどのカレー専門店で本格的な海軍メニューが楽しめます。
肉じゃがと呉の意外な関係
実は「肉じゃがの発祥地」として、呉と京都の舞鶴がライバル関係にあるのをご存知でしょうか?
そのルーツは明治時代にまでさかのぼります。
当時、海軍の料理長に対して「ビーフシチューのような洋食を作ってほしい」と命じたのが、旧海軍の司令官・東郷平八郎。そのとき手に入る材料と知識で作られたのが、日本版ビーフシチュー──すなわち「肉じゃが」だったと言われています。このエピソードに関しては、呉と舞鶴のどちらが本当の発祥地かという議論が長年続いていますが、呉では「肉じゃがの町」としてPRが盛ん。観光地や地元の飲食店でも、こだわりの肉じゃがを味わえるお店が増えています。
甘辛く煮込まれた牛肉とじゃがいもが、お米にぴったり。家庭の味として親しまれている肉じゃがが、実は海軍の栄養食から生まれたという事実は、旅の小話として子どもにも興味深く伝えられます。
呉で買いたい!家族向けおすすめのお土産
呉観光の締めくくりには、旅の思い出を持ち帰れるお土産選びも楽しみのひとつ。ここでは、子どもも大人もワクワクできるような、呉ならではのお土産をピックアップしました。
▶ 大和ミュージアム限定グッズ
戦艦「大和」の模型や図鑑、お子さん向けのプラモデルやピンバッジなど、ここでしか手に入らない限定グッズが勢揃い。夏休みの自由研究にも活用できる内容で、知的なお土産にもなります。
▶ 呉氏グッズ
呉市のゆるキャラ「呉氏(くれし)」も大人気。ユニークな表情が話題となり、ぬいぐるみやエコバッグ、文房具など、子どもが喜ぶアイテムが豊富です。家族でおそろいのグッズを買えば旅の記念に◎
▶ 呉海自カレー・レトルト
てつのくじら館や道の駅で購入できるレトルトカレー。実際に海上自衛隊で提供されているレシピを再現したもので、自宅で気軽に本格的な味を再現できます。辛さも複数あり、子ども用のマイルドタイプも安心。
▶ 鳳梨萬頭(ほうりまんとう)
パイナップル餡が入った和洋折衷のお菓子。甘さ控えめで大人にも人気。手土産や贈答用にも適しており、旅の締めにちょっと上品なお土産を選びたい方にぴったり。
▶ 呉海軍羊羹(ようかん)
海軍時代の保存食をルーツに持つ羊羹。ほんのり塩味が効いており、甘すぎない大人の味。保存性が高く、災害時の備蓄品としても注目されています。
【まとめ】家族で訪れる呉の魅力を、まるごと体験しよう
歴史、海、学び、そしてグルメ。呉という町には、家族の“知的好奇心”を満たしてくれる要素がぎゅっと詰まっています。
大和ミュージアムで壮大なスケールの戦艦の姿に圧倒され、てつのくじら館で実際の潜水艦に足を踏み入れる、そんな体験は、子どもたちにとって一生の思い出になることでしょう。ただ見学するだけでなく、「なぜこの町に戦艦があったのか?」「海で働く人たちの生活ってどんなもの?」といった、“考えるきっかけ”を自然に与えてくれる場所でもあります。
また、呉のグルメはどれも家族連れにうれしいラインナップ。冷麺やカレー、そして地元の人に愛される肉じゃがなど、子どもから大人まで安心して食べられる味が揃っています。「美味しいね」と言いながら食卓を囲む時間は、旅の大切なひとこま。お土産としてレトルトや銘菓を持ち帰れば、帰宅後も旅の余韻にひたることができます。
アクセスの面でも、広島市内から気軽に日帰りが可能な点は大きな魅力。車でも電車でもスムーズに行けて、なおかつ駅周辺に観光地が集まっているため、移動が少なくお子さん連れにも安心です。日常から少し離れて、「見て、学んで、味わう」そんな旅を家族で体験できる呉。きっと、スマホの中に残る写真以上に、心の中に残る“豊かな時間”を持ち帰ることができるはずです。
次の旅先に、「呉」をぜひ加えてみてくださいね。


コメント